もう2年以上も前の話になるのだけど、名刺ケースを使ってDNAアガロースゲル電気泳動槽を自作しました。
教育現場でも気軽に使える、安価な電気泳動槽を作るために少しアイデアを出して作ってみました。

その時の記事が、今でも検索エンジンにかかるのか、結構アクセスが多いみたいなのだけど、リンク先のURLが変わったりして(このブログのURLが変わったのが主因だ)記事が読みにくくなっていました。
しばらく放置していたのだけど、せっかくなので、すべてリンクを直してみたので再掲します。

DNAアガロースゲル電気泳動槽を自作してみた。その1 発案編
DNAアガロースゲル電気泳動槽を自作してみた。その2 準備編
DNAアガロースゲル電気泳動槽を自作してみた。その3 泳動編
DNAアガロースゲル電気泳動槽を自作してみた。その4 結果・次回予告編
DNAアガロースゲル電気泳動槽を自作してみた。余談:芯の硬さと抵抗についてメモ


ちなみに、その当時の記事で次はPCRの自作だ、と意気込んでいるのだけど、今ではリバネス西山博士のがんばりもあってPCRの自作キットも完成しました。PCRマシンの開発も最初はロボットアームで作ろうとしたりして、紆余曲折があった開発なのだけど、それについては今度気が向いたらまとめたいと思います。

2年経って、今ではものづくり企業の方々とのネットワークも広がりました。あの時考えていたものづくりのビジョンが少しだけ前進しました。そして何より、こういう小さい開発を社内に共有していくことで、リバネスの中でもちょっとしたアイデアを入れてものづくりにも挑戦しようという空気が広がったことが良かったと思っています。
さぁ、次はどんなものを作ってみようか。

写真は、その時の手作り電気泳動槽。使う電池とかを全部収納すると、かなりコンパクトです。なつかしい。
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余談だけど、昨日、上智大学の教授たちと話をしていたら、彼らもアクリル板を加工して自分たちで電気泳動槽を作っているということだった。上智大学には、テクノセンターというものづくりの拠点があってちょっとした機器の作成には、そこのスタッフたちが丁寧に対応をしてくれるそうだ。そういう環境って、素晴らしいと思う。